【 LP ETERNA 820 006 】
ブラームス / 交響曲 第4番 op.98ヘルマン・アーベントロート指揮
ライプツィヒ放送交響楽団
【 東独エテルナ / Mono / 57年 / 初期ラベル/フラット盤 】エテルナの最初期の006番です。
この盤で初めてエテルナの最初期ジャケットを目にしましたが、中々渋くていい感じのジャケットですね。
私が思いまするに、クラシックやJazzなんかの音楽っていうのは「耳で聞いて脳で理解する」と言うものと言うよりは、「経験するもの」だと思うのですよね。
どのような音の組み合わせが
どのようなタイミングで
どんな美しい音色で飛び出てくるのか
次から次へと新しい音が、自分の想像を超える素晴らしい音色で飛び込んでくるから脳みそが感動してしまう。もうそれはどれだけ人気があるからとか、Voがイケメンだとかそういう些末な話ではなく、素晴らしい物ってのはもう抗うことが出来ずにどうしても感動してしまう。魂が認めてしまうんですよね。
そういうものが真の音楽だと思ってます。
さて当盤は東ドイツの大巨匠、ヘルマン・アーベントロートによる指揮。
まず驚かされるのは非常に鮮明な録音!
録音も50年前半くらいとかだと思うのですが、まぁ不思議と素晴らしい音でなります。
ちゃんとしたモノラルの再生環境もないですが、それで十二分に優しく柔らかな音が次から次へと耳に届きます。
私はこの盤の素晴らしい音楽的経験を通し、一気にアーベントロートの事が好きになり、ブラームスの事が好きになり、ブラ4の事が好きになった。
こういう経験の出来る「音楽」とどれだ出会うことが出来るのか、それがどれだけ人生を豊かにするかにも十二分につながって行きますね。