フランツ・コンヴィチュニー / Franz Konwitschny
(1901年8月14日 - 1962年7月28日)
旧東ドイツを代表する、巨匠の一人。
戦後、49年から没年までライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席指揮者を務める。
残された演奏は決して多くはないが、そのすべてが圧倒的クオリティーであり、LGOとのベートーヴェンの全集は、クラシックファンでもそうでなくとも是非とも聞いていただきたい。
(やはり音が違うので、出来ればETERNAのレコードで聞いてほしい所)
アナログ最盛期の見事な録音も素晴らしい!
リハーサルの前にも飲んでしまうほどお酒が好きだった、と言う人間らしくて好いです。
【 LGOとのベートーヴェン全集 】
素晴らしいクオリティーの、ベートーヴェン全集の一つの決定版。
戦後の厳しい時期を長年連れ添った楽団員との間には、家族のような絆があったと言います。
長年の現場演奏で培かわれた、一切の贅肉がそぎ落とされた引き締まった演奏で、誰が言ったか、さながら重く、大きな蒸気機関車がごうごうとまっすぐな線路を邁進するがごとくで、力強くトルク、そして駆動部一つ一つの滑らかさ、実に見事です。
一つ一つの部品はしっかりと磨き上げられており、それらはぴったりとはまり、東欧を中心に実に多くの人を乗せ、力強く走り続けた。
当レコードはそんな記録の一場面です。
音色がはっきりとして鮮明なイメージの、ミケランジェロの絵画が使用されたSTEREO盤(疑似ステレオですが)が基本的にはお勧め。
ステレオ版には細かく言うと2種あり、「ETERNA」ロゴの下に小さく「ベートーヴェン用の識別番号」が振られているものが古いロットで、盤も厚めでプレスが良い。
ただ、「識別番号」なしでも古いロットの盤が入っていることあり。
= ベートーヴェン / 交響曲 第1番 & 8番 =


ミケランジェロジャケットのSTEREO盤 / 絵画/彫刻ジャケのmono盤
絵はミケランジェロ、システィーナ礼拝堂天井画より「予言者ヨナ」
= ベートーヴェン / 交響曲 第2番 / プロメテウスの創造物 作品43 = 

顔ジャケット/共通ジャケットのものは、ミケランジェロジャケットが出る前に発売されたもので、50年代のもの。フラット盤のかなり分厚いレコードです。
ステレオ版から9番とカップリングになった。
= ベートーヴェン / 交響曲 第3番 ”英雄” = 
ミケランジェロジャケットのSTEREO盤

共通ジャケット盤 / 絵画/彫刻ジャケのmono盤
絵は「予言者ダニエル」
= ベートーヴェン / 交響曲 第4番 = 

ミケランジェロジャケットのSTEREO盤 / モノクロ写真ジャケmono盤
モノクロ写真ジャケに入っていた4番の最初期ラベル。
少しあとになるとV字ラベルになる。
絵はシスティーナ礼拝堂天井画の「巫女」
= ベートーヴェン / 交響曲 第5番 ”運命” =
ミケランジェロジャケットのSTEREO盤 / 絵画/彫刻ジャケのmono盤
絵は「預言者ヨエル」
= ベートーヴェン / 交響曲 第6番 =



ミケランジェロジャケットのSTEREO盤 / 共通ジャケットのmono盤
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絵画/彫刻ジャケットのmono盤
システィーナ礼拝堂天井画・アダムとイヴ「楽園追放」より
= ベートーヴェン / 交響曲 第7番 = 

ミケランジェロジャケットのSTEREO盤 / モノクロ写真ジャケットのmono盤
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絵画/彫刻ジャケットのmono盤
コンヴィチュニー/LGOのベト交の中で最も完成された演奏かもしれない7番。
ステレオ盤の髭のジャケット(予言者エゼキエレ)が可愛らしくて好き。
= ベートーヴェン / 交響曲 第9番 & 第2番 =
ミケランジェロジャケットのSTEREO盤
絵はシスティーナ礼拝堂天井画より「アダムの創造」
こちらも1、2を争う完成度の「第9」
第2楽章の疾走感は半端じゃない!


絵画/彫刻ジャケットのmono盤
見開きジャケットを開いた内側の中央からディスクを入れるタイプのジャケットが存在したが、破れやすく評判が悪かったようで変更になった。
とにかく安定感のある素晴らしい演奏で、全てを心をまかせて安心して聞いていただける。
= ベートーヴェン / 交響曲 第9番 & 第1番 = 
おそらく一番最初に発売されたコンヴィチュニーの第9。
1番とカップリングになっている。
布張りのBOXで、この個体には青と白のV字ラベルのMONO盤が入っていた。