ちょうどムター&カラヤンのDGの往年の名録音「モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲3&5」を出品しようと準備をしていたら、ムターが新しいアルバム(しかもLPも)を発売との記事をネットで見た。
それもなんとベルリンの新しいイベントスポットである、ノイエ・ハイマートでのライブ盤だと言う。
いやー、今年の年末はムター氏、ベルリンフィルでコンサートをするみたいだけど、まさかノイエ・ハイマートで何かしてたとは、驚いた。
と言うのも、ノイエ・ハイマートは、元鉄道整備用の建物を再利用した新しいイベントスペースで、ベルリンを南北に分けるシュプレー川近く、東の拠点駅・ワルシャワ通り駅からすぐ近くで、イベント好きの若者、クラブ好き(近くに世界屈指の名クラブ・ベルクハイムがある)、観光客、低所得層の入り混じるカオス度の高い場所でもあり、決してクラシックの人がそれ目的で行くような所ではないのです。
ノイエ・ハイマートの建物のあるエリアはほとんど廃墟と言っても過言ではない。
ベルリンらしい退廃的な雰囲気の特に強い場所で、廃墟に装飾をして、イベント出来るだけの設備をボンと入れた、と言う感じ。
(他にもそういう所は沢山あるから、それが”ベルリン流”なんだろうけど・・)
レンガの壁は崩れかけ、一面にはびっしりとグラフィティ―の落書きだらけ。
そのグラフィティ―も、他で見られるような、描いてみたぜ、と言うものではなくて、本格的(?)な力作ばかり。
勿論ノイエ・ハイマート自体はちゃんとした場所だし、ちゃんとした人が管理している施設なんですが、その辺りは雰囲気が結構すごいので、知らないで行くと、すごい場所に来ちゃったな~とちょっぴり面食らうかも知れません。
そういうところから新しい文化がどんどん生まれるのが、ベルリン最大の魅力でもあります。
ただ、ベルリン(ドイツ)は他のヨーロッパ諸国に比べても相当安全な場所だと思いますが、なるべく明るい時間帯の方が安心して楽しめるかもしれませんね。
ちなみにCDはこちら
http://www.amazon.co.jp/Various-Club-Album-Mutters-Virtuosi/dp/B00ZYV6RIE/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1446645648&sr=8-2&keywords=%E3%83%A0%E3%82%BF%E3%83%BC