どうもご無沙汰しております。
よもやまレコード店主でございます。
最近はドイツ語の学習の時間、手伝い業が増えておりまして、なかなかレコードの方に着手が出来ない状況が続いております。
私が始めた当初よりもレコードがなかなか売れずらい時勢なのでしょうか、かけた時間の割には・・・と思ってしまうこともありますが、まぁ、ご愛顧いただける方がいる間は華と思い時間を見つけては発掘・出品は続けていこうと思います。
応援いただけると心が救われます。
さて、本日は久しぶりにエテルナの推薦版のご紹介。
ザンデルリンク&シュターツカペレドレスデンによる72年の録音。
「ブラームスの交響曲 第4番 ホ短調 op.98」です。
曲、および演奏の紹介はおそらく私からしなくても皆様よくご存じと思いますが、あえて言わせていただくと
「初めから最後まで一瞬も耳を離せない、重厚な音の波」
「荒波を押しのけ力強く行く、巨大で精巧な箱舟による希望に満ちた航海」
そんな感じでしょうか。
一生モノのレコードになると早くも確信しております。
「レコード盤」としてのご紹介としては、やはりとにかく音が良い!
この頃のザンデルリンの指揮、SKDの音が良いのは疑いようもありませんが、それに加え、音自体が素晴らしい精度で捉えられています。
高音質盤が多いエテルナの中でも屈指の高音質です。
70年代に東独エテルナで作られたロダンのジャケットのシリーズはどれも高音質で知られていますが、その多くがエテルナが誇る名技師クラウス・シュトリューベン氏による録音になります。
彼の録音は音の「ピント」と言うべきでしょうか、解像度が高いので聞くとすぐにわかります。
どこかのインタビューで、当時はマイクの配置やちょっとした向きなど、そういう細かな所を徹底的に突き詰めて録音していたと書いてあったのを記憶してますので、そういう所に違いが現れた結果なのでしょう。職人技です。
有名なEURODISCでの全集と同じ録音ですね。
世間では「EURO原盤」みたくなっておりますが、元々はVEB(=エテルナ)の録音で、東ドイツが無くなった後にEUROにマスターを買われたという認識で間違っていないと私は思っている
のですが・・間違っていたらご指摘ください。