【 ETERNA 827 920-921】
ベートーヴェン 交響曲 第9番 op.125 「合唱」
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
シュターツカペレ・ドレスデン
ドレスデン国立歌劇場合唱団
エディス・ウィーンズ(ソプラノ)
ウテ・ヴァルター(アルト)
ライナー・ゴルドベルク(テノール)
カール・ハインツ・シュトリチェク (バス)
1985年3月30、31日 録音
音楽監督:ベルンド・ルンゲ
音監督:クラウス・シュトリューベン
これはすごい音楽だ。
ドレスデンは第二次世界大戦時、英・米軍により徹底的に破壊された。
その後40年という長い年月を経て、1985年にようやくゼンパーオパー(ドレスデン州立歌劇場)が再建される。この録音は、その時の再建記念ライブでの録音であるので、実に意義深い公演であると共に、人はこんなにも思いを込められるのか!と魂を揺さぶられる一枚。
ブロムシュテットはもとより楽団員一人一人、実に気合の入ったとても緊張感のある演奏で、第一音目から惹き込まれて耳が離せません。ブロムの指揮は、内に秘めた気合を発揮しつつも決して自分の音楽から外れることはないが、兎に角ほとばしる情熱がすさまじい!
ティンパニは力強く、金管は高らかに鳴り、そして最後の合唱!必聴!これが実に心揺さぶられる熱唱!
第一楽章から第四楽章終わりまで、その緊張が途切れることのない、名実ともに最高峰の演奏で、音楽監督にベルンド・ルンゲ氏、録音はクラウス・シュトリューベン氏で録音の仕上がりも素晴らしい。
最高の環境で最高の演奏を閉じ込めた、まさに日の打ち所のない仕上がり。