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よもやまレコード

東独エテルナの名盤~Nr.14 レーゼルとザンデルリンクのラフマニノフ ピアノ協奏曲 第3番

東独エテルナ 826 599
2 (73)
ペーター・レーゼル (ピアノ)
クルト・ザンデルリンク指揮
ベルリン交響楽団
78年録音

東ドイツを代表する名ピアニスト ・レーゼルと、彼の実力を見出し世界へ導いた往年の巨匠ザンデルリンクによる当盤ラフマニノフのピアノ協奏曲 第3番。
二人とも出だしから冷静で端正だが内側に情熱を焦がす。
レーゼルのまっすぐな姿勢から振り下ろされているであろう強靭な打鍵、音の煌めき、魅力は多くあるが、それに加え彼は曲の解釈が実に的確で、知的。
物静かな感性で抑えるべきは抑え、放つところで見事に開放する。 感情を開放することに微塵の迷いもない、と言うネガティブさを含んだ表現が果たして適当であるかもわからない程に、迷いがないのである。
当店ではレーゼルを前々からご紹介させていただいているが、何度聞いても優れたピアニストであると確信させられるばかり。
初めて聞くような曲でもあっさりと、しかし実に力強く納得させてくれるのである。

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