東独エテルナ 725 128
ショパン / ピアノ曲集
ノクターン op.9-1 / op.62-1
マズルカ op.6-2 / op.50-3
ポロネーゼ op.53
ワルツ op64-1/2 / op.18 / op.42
バラード op.52
エルフルン・ガブリエル(ピアノ)【 STEREO / デジタル録音 】
さて今回は趣向を変えて、ヨーロッパでは有名でも日本ではあまり有名でない音楽家の中の一人、エルフルン・ガブリエルによるショパン曲集をピックアップしてみます。
1986年ドレスデン・ルカ教会での録音。
エテルナの名技師Horst Kunze氏による録音で、録音場所もいつものルカ教会なのですが、何かがいつもと違う雰囲気です・・・
と言うのも、彼女のピアノの音色は、音の一つ一つがその音の奥に入り込んでいくかのような、音の海の底に沈んでいくような・・・どうにも例えづらいのですが、まるで子供の頃に見た夕日を思い出すかのような。
そのかわいらしい容姿とは結びつきにくいのですが、セピア色をした、どこかほの暗い、非常にユニークな響きを聞かせてくれます。
そしてそれで曲が成立していると思わせるからまた面白いものです。
なかなか癖になりそうなピアニストです。