東独エテルナ 825 961 
ローベルト・フォルクマン / 弦楽セレナーデ 第2番 op.63
チャイコフスキー / 弦楽セレナード ハ長調 op.48
オトマール・スイトナー指揮
シュターツカペレ・ドレスデン録音年代不明ですが、スウィトナーの他の録音と同様、70年代前半、ドレスデン・ルカ教会と思われます。
録音は名技師クラウス・シュトリューベン(Claus Struben)氏で、非常に高音質。
エテルナのトーンエンジニアではホルスト・クンツェ(Horst Kunze)氏もなかなか良い録音をしますが、シュトリューベン氏の録音はピントがバツグンにはっきりとしています!
非常に良い耳をお持ちだったようで、実に素晴らしい音なんですよね。
ルカ教会&シュトリューベン氏の録音にはハズレなし!と言う印象すら受けます。
そして肝心の演奏ですが、美しい!美しすぎます!
シュターツカペレ・ドレスデンの弦楽セクションの奏でる音色のあまりの美しさ、一糸乱れぬ音と音の交差を前に、私は考えることを放棄、ただただ耳と心で流れる音楽を聴くことに集中するしかできませんでした。
露骨なTVCMに使用されてしまって俗曲に落とされてしまった感はありますが、本物の演奏の力の前では些末な問題です。
スウィトナーと言えばやはりモーツァルトの録音が有名ですが、音の美しさではこちらに分があると思います。