バッハ / ブランデンブルク協奏曲(第1-6番)
ヘルムート・コッホ 指揮
ベルリン室内管弦楽団
【 東独ETERNA 825 378 / STEREO / 黒銀ラベル 】
エテルナが誇る名演。コッホのブランデンブルク協奏曲。
ヘルムート・コッホが日本ではあまり知られていないと思うのですが、旧東ドイツでは非常に名の知れたヘンデルやバッハの大家で、非常に研究熱心な人だったそう。
曲に対しては明晰な頭脳で優れた解釈を示し、媚びず、派手には走らずに中庸を行き、一つ一つの音を等価にして丁寧に紡ぎだされる音には、真心とも呼べる温かみがこめられている気がします。
西側の多くの指揮者が示したものとは逆で、素朴で飾らない、プロテスタントの本質「質素倹約」を体現したかのような、曲想の本質を行く演奏だと思います。
コッホはエテルナにけっこうな数の録音を残しましたが、そのどれもが優れたもので、音質も非常に高いものばかり。
録音も非常に良く、おすすめ。